角換わり・後手右玉の対策や定跡を紹介していく

   

migigyoku

最近24で指していると、角換わり腰掛け銀に組んだ時に相手が右玉にしてくることが多いので、この機会に右玉対策を調べました。

ある程度知識もまとまってきたので、備忘録がてら右玉対策を記事に書いていきます。

ぜひ、参考にして下さい。

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右玉には88金型の穴熊に組むのがオススメ

右玉は他の戦法にはない特徴として、「自分からは一切攻めないで、千日手を狙う」と言う特徴があります。

しかも、第1図のように飛車が81にいるので角打ちもできないし、33に銀がいるので飛車先の歩も交換できません。なので、先手(右玉じゃない方)が局面を打開するためには、どこかで無理をして攻める必要があるわけです。

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しかし、ただ攻めるだけではカウンターを食らって終わってしまうので、先手の対策としては、穴熊に組み替えてから攻めると言うのが一番良いです。

具体的にどのように穴熊に組めばよいのか?

それでは、具体的にどのように穴熊に組めばよいのかを1図から見ていきましょう。

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1図からの指し手

▲67銀△62金▲37桂△52金▲29飛△62金▲48金△52金▲56歩△62金▲98香△52金▲99玉△62金▲88金(2図)

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後手は永遠と△52金~△62金を繰り返していますが、後手としては今の形がベストなので、先手が攻めるまで手待ちをしていきます。

先手は▲29飛~▲48金と角打ちに強い陣形を作ったのちに、▲99玉~▲88金と穴熊を完成させます。

ここで▲88金に代えて▲88銀だと、後手に8筋の歩交換をされたり、△65歩から攻め込まれる手順が気になるので、▲88金型の穴熊を作ります。

穴熊完成後は歩の突き捨てから攻める

穴熊が完成したら、早速攻めていきます。

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2図からの指し手

△52金▲15歩△同歩▲55歩△同歩▲35歩△同歩▲45桂△44銀▲24歩△同歩▲75歩△同歩▲24飛(3図)

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先手は、1→5→3→2→7筋の順で歩を突き捨てて勝負に出ます。それぞれの歩の突き捨ての意味は、以下の通りです。

  • 1筋→歩が欲しくなった時に▲15香と気軽に補充できる。
  • 5筋→54の地点を開けておくことで、将来▲54角が打てる。
  • 3筋→▲34飛とした時に、△33歩と歩で受けることができない。
  • 7筋→歩を入手した時に▲74歩とできる。
  • 2筋→やっぱり飛車は大事。

5つの筋に突き捨てを入れた事で、先手の攻めはさらにヒートアップしていきます。

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3図からの指し手

△23歩▲34飛△33桂▲74歩△同銀▲54角△63金▲44飛△同歩▲53桂成(4図)

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▲34飛に△33桂として受けれないのが、3筋の突き捨てを入れた効果です。そして、先手は▲74歩~▲54角から一気に攻めていきます。

最後の▲53桂成の所では▲32角成も考えられますが、以下△45歩▲33馬△76桂からの後手の攻めが早く、攻め合い負けになってしまいます。

さて、4図以下は△54金▲同成桂と進んで5図になりますが、先手はここからいかに攻めを繋げていくか、と言うのがポイントになってくる局面ですね。

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2012年朝日杯の「村山慈明VS森下卓」の一戦では、以下△42金▲64成桂△84飛▲61銀△同玉▲74成桂△同飛▲63銀(6図)から先手の村山さんが押し切って勝利を収めています。

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ちなみに、将棋ソフトの「Apery」に5図の局面を読ませると、5図以下△31角▲53銀△84飛▲64銀成△62歩▲53歩(7図)のような展開を読んでいました。

まあ、いずれにせよ、ギリギリの戦いになることは避けられそうにありません。

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ですが、プロの後手右玉の採用率は低下していますし、終始先手が攻めまくっているので、アマチュアだと先手の方が勝ちやすいのかな、と思っています。

なので、右玉の対策は

  • 88金&67銀の穴熊に組む。
  • 29飛&48金で角打ちの隙がない陣形作り。
  • 1→5→3→2→7筋の突き捨てで開戦

のポイントを抑えておけば、何もできずに負けると言うのはないでしょう。

補足:△44銀と攻めてきた時に対処法

本編の定跡手順では、後手はずっと△52金~△62金のループ手順で手待ちをしていました。

しかし、後手が手待ちをしないで△44銀(A図)攻めの姿勢を見せるのが気になりますが、結論から言うと、右玉側から攻めるのはほとんどが無理筋になります。なので、右玉側の攻めを怖がる必要はありません。

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A図からの指し手

▲24歩△同歩▲同飛△65歩▲同歩△同桂▲66銀△23歩▲29飛△64歩▲56銀△38角▲69飛△27角成▲65銀(A-1図)

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A図以下の手順を見て分かるように、後手は馬を作る事ができましたが、すぐにこの馬が活躍できそうにありません。

それにA-1図では先手の攻め駒が6筋に殺到しており、先手としては上から右玉を潰していけば勝てる展開になっています。

このように、右玉側から攻めると反動が大きいので、後手が△44銀とするのは怖くありません。

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