「早覚え速答法だけでは、今のセンターでは今のセンターは対応できない」
「もう時代遅れの内容しか、この本には載っていない」
最近の大学受験の世界では、「早覚え速答法は、時代遅れの参考書」というイメージがついてきていますが、ボクは新課程になった今でも十分に使える参考書だと思っています。
漢文「早覚え速答法」は、正しい使い方さえすれば、受験生の大きな助けとなる参考書です。
ぜひ、本記事で使い方をマスターして下さい。
早覚え速答法で勉強できること
漢文「早覚え速答法」で勉強できる内容は、以下の通りとなっています。
- 句形を10個覚えれる
- 漢文の単語を81個覚えれる
- 漢詩の問題を解く時の役立つテクニックを身に付けれる
「たった、これだけしかないのか」と思うかもしれませんが、漢文の入試傾向を考えると、十分な内容だと言えるでしょう。
早覚え速答法で到達できるレベル
「早覚え速答法」は、レ点などの返り点の読み方をマスターしている人であれば、誰でも使えて点数が伸びる参考書です。
もし、あなたが返り点の読み方に自信がないのであれば、「漢文ヤマのヤマ」などで基礎の基礎から始めるのをオススメします。
早覚え速答法で到達できるレベルは、以下の様になっています。
- 2次試験・・・東大でも十分に合格点が取れるレベル
- センター試験・・・本書をマスターした後に過去問演習をして、7~8割程度
もし、あなたが、2次試験や私立文系に的を絞った勉強をしているのであれば、「早覚え速答法」をマスターした後に、問題集と志望校の過去問5年分をしておけば、満点近い点数は取れるでしょう。
しかし、センター漢文で9割以上を目指しているのであれば、本書だけでは物足りない可能性があります。
なぜなら、センター漢文は、現代文のような読解力を必要とする問題が出題されますが、本書ではそこまでカバーしきれていないからです。
早覚え速答法の正しい使い方
センターで満点を狙うのであれば、本書だけでは厳しいですが、本書を上手く使うことで、2次でもセンターでも満点を狙うことが可能になります。
まずは、本書に載っている句形10個と単語81個を2週間をめどに覚えていきます。
覚え方としては、ただ句形の形を覚えるのではなく、自分が覚えやすい本書の例文を覚えるようにすると覚えやすいです。
例えば、「比較」の句形を覚えたい時は、「A不如B」の形で覚えるのではなく、「百聞不如一見」(百聞は一見に如かず)の形で覚えていくと良いです。
漢文の単語の意味も、漢字から推測しやすいものばかりなので、意外とすんなりと覚えられます。
例えば、「即」は「すなわち」と読んで、意味は「すぐに」という感じです。
およその目安として、句形と単語は3~5周繰り返し復習をすることで、完璧にマスターすることができます。
本書をマスターした後の勉強のやり方
本書を完璧にマスターしたら、2次試験、私立対策だけの人は、志望校の過去問と問題集を解いていきましょう。
5年分解いていくと、漢文の解き方が掴めてくるので、それだけで合格点は取れます。
センター対策をするのであれば、センター特有の問題形式に慣れていく必要があります。
なので、センター対策に特化した参考書を使って、センターの問題の解き方をマスターする必要があります。