あなたは、「jQueryを勉強したいけど、ネットではオワコンて話を聞くけど実際どうなの?」
と疑問に感じていませんか?
そこで今回は、現役エンジニアである私が実体験を交えて、
jQueryは何故オワコンなのか、将来性や今から勉強をする必要はあるのか等について
初心者にも分かりやすく解説していきます。
ぜひ、参考にしてください。
jQueryはなぜオワコンと呼ばれているのか
結論から言うと、jQueryはハッキリと言ってオワコンです。
では、なぜjQueryがオワコンなのかと言うと、以下の2つの理由が挙げられます。
1,2022年現在はjQueryを使う意義が薄れたから
2022年現在においては、jQueryを使う意義が無くなった
と言う事が、jQueryのオワコンに拍車をかけています。
今までjQueryが持て囃されていたのは、
それまでの素のJavaScriptでは開発が困難を極めていたからです。
例えば、2000~2010年前後のJavaScriptでは
「Google Chromeだと動くのにInternetExploreでは動かない!」
と言う様に、ブラウザ間でのJavaScriptの挙動が異なると言う問題が存在しており、
JavaScriptの開発にはかなり苦労をしていました。
そんな中、登場したのがjQueryで、
ブラウザ間の挙動が違う問題を解決するだけでなく、
素のJavaScriptよりも簡潔で明快な文法が備わっている事もあり、爆発的に人気が出たのです。
しかし、2015年前後からブラウザ自体も進化が進んだおかげで、
そもそもブラウザ間のJavaScriptの挙動の違いを気にしなくて良くなったのです。
つまり、今までjQueryを使うのが必須だったのが、必ずしもjQueryを使う必要がなくなったのです。
これがjQueryがオワコンの理由の1つです。
2, jQueryでは現在の複雑化したフロントエンド開発に対応しにくい
jQueryが登場したのは2006年で、この頃のWebの世界の空気感は
「Webは遅いのが当たり前。使えるだけで十分」と言ったものでした。
しかし、時代が進むにつれてWebも進化していき、それに伴って
ユーザー側のWebに対する期待が高まり、
単に使えるだけでなく、使い勝手が良い、ストレスなくスムーズに使える様なサイト・サービスを作る必要が出てきました。
こう言ったサービスを作るためには、jQueryだと
数千行、数万行のコードを書く必要があり、かなり開発に苦労を伴う事になります。
そんな中、++React.jsやVue.js等の今のフロントエンドの開発状況に即したライブラリが誕生した事++もあり、
ReactやVueがjQueryに取って代わろうとしています。
実際に私の仕事でも、新規開発だとReact.jsを採用するケースがかなり多くなっています。
jQueryはこれからどうなるか?将来性はあるか?
これからのjQueryは、完全になくなることはないけど、徐々に活躍の場は失われていくのが現状です。
jQueryがまだまだ活躍するのは、Web制作の場合です。
なぜなら、Web制作の場合だとそこまでJavaScriptのコード量は多くなりませんし、
Web制作だとデザインの方を重要視することもあり、jQueryで十分対応できるからです。
一方で、TwitterとかSlack、Evernote等のWebアプリを開発する場合は、jQueryの活躍の場は少なくなっていくでしょう。
例えば、Slackの様に「ユーザーがボタンをクリックしたりフォームを入力すると、それに連動して画面の表示が変化する」
と言うものを作る場合は、++jQueryよりもReactの方が適してます++。
jQueryをこれから勉強する必要性はあるのか?
「じゃあ、jQueryよりもReactやVueを勉強した方が良いのか」と思うかもしれませんが、
現在でもjQueryを学んでおいて損はしません。特に、++初心者の人ほど勉強した方が良い++です。
なぜなら、jQueryは学習コストが低く、プログラミングが専門ではないデザイナーの方も扱えるし、
学習コストの低さを考慮して、あえてjQueryを採用している開発チームもまだまだあるからです。
現実問題として、Web開発はチームで行うものなので、開発チームがどれだけJavaScriptが得意なのかも重要になります。
例えば、「PHPやRubyは得意だけどJavaScriptはあまり詳しくない」と言う人がチームに多ければ、
++わざわざ学習コストが高いReactやVueを使うよりも、jQueryを使った方が開発がスムーズにいく場合もあります++。
特に、初心者の場合だとjQueryを先に勉強して、jQueryで開発する上で不満が出て着たり、
開発が難しくなった時に、始めてReactやVueを触っていけば良いのです。