ジェームス・ランゲとキャノン・バード理論の違いとは?

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ジェームズ・ランゲ説とキャノン・バード説の大きな違いは、ジェームズ・ランゲ説では感情が身体反応に従うのに対し、キャノン・バード説では、感情と身体反応の両方が同時に発生することです。

ジェームズ・ランゲの理論とキャノン・バードの理論は、外的刺激に対する人間の感情的・身体的反応を説明する理論です。

ジェームズ・ランゲの理論は1800年代後半に発表され、キャノン・バードの理論はジェームズ・ランゲの理論に直接対応するものとして1927年に開発された。

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ジェームス・ラング理論とは

ジェームズ・ランゲ理論とは、1800年代後半にウィリアム・ジェームズとカール・ランゲによって考案された理論です。

この理論では、感情とは、出来事に対する人々の生理的な反応の結果であるとされています。

つまり、感情のもととなるのは、私たちの身体の変化なのです。

例えば、笑うと幸せになる、震えると怖くなる、などです。

もっと詳しく言うと、蛇を見たら、震えだして逃げようとする。

この体の反応も、「恐怖」という感情を形成するのです。

この理論はポジティブな場面にも当てはまり、例えば、何かを見て笑えば、幸せな気分になります。

Compare James Lange and Cannon Bard Theory - What's the difference?

しかし、ジェームズ・ランゲの理論は、学習や認知の役割や、覚醒を伴わない感情の発生を説明できないとして、多くの批判を受けている。

この理論に対抗する理論を導入した心理学者もおり、キャノン・バード理論もその一つです。

キャノン・バード理論とは?

Cannon-Bard theory suggests that external stimulation (either negative or positive) can trigger both physical and emotional responses simultaneously and independently. This theory was developed by Walter B. Cannon and Philip Bard in 1927 as a response to James Lange’s theory. According to this theory, physical reactions to stimulations are not dependent on emotional responses and vice versa. For example, someone afraid of fire might feel fear (emotional reaction) and tremble (physical reaction) upon seeing fire. Here, his or her trembling is not a reaction to the fear, nor is the feeling of fear a reaction to trembling. These are two independent reactions occurring simultaneously.James Lange vs Cannon Bard Theory

さらに、キャノン・バード理論では、情動反応と身体反応は、身体の感覚情報を受け取る脳の小さな構造体である視床で同時に発生するとされています。

外部からの刺激を受けると、視床は怒りや恐怖、喜びなどの強い感情を処理する扁桃体に信号を送ります。

扁桃体は、怒りや恐怖、喜びなどの強い感情を処理する役割を担っており、さらに大脳皮質に信号を送ります。

視床はまた、震え、汗、震えなどの身体反応を制御する自律神経系に信号を送ります。

このような経路から、私たちはこの理論を「視床性情動理論」とも呼んでいます。

ジェームズ・ランゲとキャノン・バード説の相違点

定義

ジェームズ・ラング説は、感情は出来事に対する人の生理的な反応の結果であるとする説です。

一方、キャノン・バード説は、外部からの刺激が身体的反応と感情的反応を同時に、かつ独立して引き起こすことができるとする説です。

応答シーケンス

ジェームズ・ラングの理論では、感情は身体的反応に従うが、キャノン・バードの理論では、感情と身体的反応の両方が同時に発生するとする。

応答性の依存性

ジェームズ・ラングの理論では、身体的反応が感情の基礎を形成するが、キャノン・バードの理論では、身体的反応は感情反応に依存せず、またその逆も然りです。

原点

ジェームズ・ラング理論は、1800年代後半にウィリアム・ジェームズとカール・ラングによって開発された理論です。

キャノン・バード説は、ジェームズ・ランゲ説への反論として、1927年にウォルター・B・キャノンとフィリップ・バードによって提唱された。

結論

ジェームズ・ランゲ説とキャノン・バード説の大きな違いは、ジェームズ・ランゲ説では感情が身体反応に従うのに対し、キャノン・バード説では、感情と身体反応の両方が同時に発生することである

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