アピカルメリステムとラテラルメリステムの違いとは?分かりやすく解説!

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主な違い -頂端分裂組織と側端分裂組織

植物の分裂組織は、絶えず分裂を続けることができる若い生きた細胞で構成されており、植物の成長を担っている。

この分裂組織は、頂端分裂組織、側端分裂組織、間葉分裂組織の3種類に分類され、その位置が異なる。

頂端分裂組織は、茎や根の先端に存在する。

側線分裂組織は茎や根の側面に存在し、根間分裂組織は茎や葉の先端と基部の間に存在する。

節間分裂組織は、節間の長さの増加に関与している。

頂端分裂組織と側端分裂組織の主な違いは、頂端分裂組織が頂点の長さを伸ばす植物の一次成長に関与するのに対し、側端分裂組織は直径を伸ばす植物の二次成長に関与する点です。

1. What is Apical Meristem
      – Definition, Characteristics, Function
2. What is Lateral Meristem
      – Definition, Characteristics, Function
3. What is the difference between Apical and Lateral Meristems
Difference Between Apical and Lateral Meristems - Comparison Summary

アピカルメリステムとは

頂端分裂組織は、茎や根の先端にある分裂組織です。

植物の長さを伸ばすことで、植物の一次成長に関与する。

根では先端より後方(副末端)、シュートでは末端に位置する。

頂端分裂組織の細胞は未分化で、植物の一生を通じて活発に分裂し、新しい細胞を生み出す。

一度分裂した頂端の細胞は未分化のまま、分裂による細胞分裂を継続的に行う。

しかし、植物の中心部の細胞は、次第に分裂の力を失い、永久組織となる。

中心部の細胞は、液胞によって水を吸収して膨張する。

そして、特定の機能を果たすように特化される。

頂端分裂組織の中心細胞は、永久組織となる間に、まず、原腸胚、前羊膜、地上分裂組織へと分化する。

原腸胚は、表皮に分化する。

プロカンビウムから植物の維管束組織、木部、葉茎が分化する。

地上分裂組織は、光合成のための葉緑体を収容し、デンプンという形で食物を貯蔵し、植物を支える地上組織に分化する。

図1に、コレウスの茎の先端の顕微鏡写真を示す。

Main Difference - Apical vs Lateral Meristem :図1 コレウス茎の先端部
A – 前腕部、B – 地上分裂組織、C – 葉脈、D – 枝、E – 先端分裂組織、F – 展開中の葉原基、G – 葉原基、H – 軸索芽、I – 展開中の維管束組織。

ラテラルメリステムとは

側方分裂組織は、茎や根の横方向にあり、二次成長に関与している。

二次成長は、双子葉植物にのみ起こる。

側方分裂組織は、維管束形成層とコルク形成層を厚くする役割を担っている。

維管束形成層は、二次木部と二次葉の両方を作り出す。

二次木部は茎の内部で、二次葉茎は茎の周辺部で生成される。

二次木部で作られる茎の組織を木材と呼ぶ。

二次葉茎は内皮を生成する。

夏場は強い日差しなどの好条件が揃っているため、維管束形成層は活発に分裂する。

しかし、冬場は日照時間が短くなるため、維管束の分裂はゆっくりと行われる。

この維管束形成の差によって、茎に年輪ができる。

この年輪の数で樹齢が決まる。

コルク形成層は、より表面に近い部分で外皮を形成している。

外皮は死んだ細胞でできており、木質化した茎の表皮の代わりとなる。

  維管束形成層の細胞は薄肉で、高度に空胞化している。

コルク形成層は永久組織が分化する過程で発生する。

二次的な側方分裂組織として機能する。

茎の二次構成要素を図2に示す。

図2:茎の二次的構成要素

アピカルメリステムとラテラルメリステムの違い

定義

頂端分裂組織。

茎や根の先端にある分裂組織で、植物の一次成長を担っている。

側線分裂組織。

茎や根の側面の分裂組織で、植物の二次成長を担う。

成長

頂端分裂組織。

頂端分裂組織は、茎と根の頂点で植物の長さを増加させる。

側線分裂組織。

側方分裂組織は、茎や根の直径を増加させる。

発生させる

頂端分裂組織。

頂端分裂組織は、表皮、木部、葉部、地上組織を生み出す。

側線分裂組織。

側方分裂組織は、木材、内皮、外皮を生じる。

構成

頂端分裂組織。

頂端分裂組織は、原腸胚、前羊膜、地上部分裂組織からなる。

側方分裂組織。

維管束形成層とコルク形成層からなる。

機能

頂端分裂組織。

頂端分裂組織は、植物が花や葉のような特別な構造を発達させることを可能にする

側線分裂組織 側方分裂組織は、植物を強くして背を高くすることができる。

発生状況

頂端分裂組織。

頂端分裂組織は、植物のすべての系統に存在する。

側方分裂組織。

コケ類とスギナでは側方分裂組織は存在しない。

結論

頂端分裂組織と側端分裂組織は、植物の成長を担う2種類の分裂組織です。

どちらの分裂組織も未分化な細胞からなり、活発に分裂することができる。

頂端分裂組織は、茎と根の先端に存在する。

植物の一次成長を担い、その先端から長さを伸ばしていく。

側線分裂組織は、茎や根の横方向にある。

植物の二次成長を担う。

維管束形成層とコルク形成層は、茎と根の直径を大きくすることに関与している。

このように、頂端分裂組織と側端分裂組織の主な違いは、植物における位置とその機能にある。

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