妥当性と信頼性の主な違いは、妥当性はテストが測定する範囲とそれが測定すると主張するものであるのに対し、信頼性はテスト結果の一貫性を指します。
どのような種類のテストや研究でも、妥当性と信頼性を基準に測定されます。
通常、心理テストや研究資料では、この2つの尺度が使われます。
しかし、研究分野以外では、この2つの言葉は同じように使われます。
妥当性とは何か?
妥当性とは、テストが測定しようとするものをどの程度測定しているかということです。
言い換えれば、テストの正確さを意味します。
したがって、それは、測定しようとするものを実際に測定する科学的テストまたは研究の一部、またはそれが表現すると主張する現実をどれだけよく反映しているかということです。
ケリー(1927)は、テストが測定しようとするものを測定していれば有効であると述べ、有効性という概念を打ち立てた。
このように、妥当性とは、研究の信頼性または信憑性を意味します。
例えば、あなたのテストが、ある地域の社会的実践に対する地域社会の態度を測定するつもりだとします。
そこで、もしテストが、社会的実践の社会的コミュニティへの影響のような他のものを測定せずに、特定の社会的実践に関するコミュニティの態度レベルを測定するなら、そのテストは有効である、またはテストの妥当性が達成されていると言うことができます。
したがって、妥当性とは、研究やテストがいかに健全であるかを示すものです。
妥当性には2つのタイプがあります。
- 内部妥当性 – 研究で使用された機器や手順が、測定するはずのものを測定している。
- 外的妥当性 – 研究結果が、その場限りの研究ではなく、一般化できる場合。
外的妥当性 -結果がその時点の研究を超えて一般化できる場合。
信頼性とは
信頼性とは、測定、計算、仕様の結果がどの程度正確であるか、またはテスト結果の一貫性を意味します。
したがって、あるテストが出すテスト結果が毎回変わることなく一貫している場合、そのテストは信頼性があると言うことができます。
つまり、信頼性とは、試験結果からその試験の安定性や一貫性を測るためのパラメータなのです。
ですから、以前と同じ例で、同じ被験者を使い、別の機会にも同じテスト結果が出れば、そのテストは信頼できる、あるいはテストの信頼性は達成されていると言えるでしょう。
同様に、ある研究の結果が一貫して再現されれば、そのテストの結果や所見は信頼できるものであると言えます。
さらに、信頼性の程度を評価するために、相関係数を用いることができる。
したがって、テストが信頼できるものであれば、高い正の相関を示すはずだという理屈になります。
テストの信頼性を評価するときに使う信頼性には、2つのタイプがあります。
- 内部信頼性 – ある尺度がそれ自身の中で一貫している度合い
- 外部信頼性 – ある尺度が、ある使用方法から別の使用方法へと変化する程度
妥当性と信頼性の関係
- 研究において、妥当性と信頼性は相互に関連する側面です。言い換えれば、研究やテストが有効であれば、そのデータは信頼できる。しかし、テストが信頼できるものであっても、それが有効であるとは限りません。
妥当性と信頼性の違い
定義
妥当性とは、テストが測定する範囲と、テストが測定すると主張する内容を指します。
一方、信頼性とは、テスト結果の一貫性を指します。
測定
妥当性は、テストが測定しようとする程度が達成されているかどうかを測定し、信頼性は、テストがその結果において一貫した結果を与えるかどうかを測定します。
タイプ
妥当性には内的妥当性と外的妥当性の2種類があり、信頼性には内的信頼性と外的信頼性の2種類があります。
結論
妥当性と信頼性は、研究や試験のパラメータです。
したがって、研究が有用であるためには、これらの両方の側面が存在する必要があります。
妥当性と信頼性の違いは、妥当性がテストが測定する範囲と測定することを主張するものであるのに対し、信頼性はテスト結果の一貫性を意味することです。
しかし、研究やテストが有効であれば、そのデータは信頼できるものとなります。
しかし、テストが信頼できるものであっても、そのテストが有効であるとは限りません。