主な違い – プランクトンとネクトンの違い
プランクトンとネクトンは、海洋の水生生物の一種です。
プランクトンは水流にのって泳ぐ受動的な生物であるのに対し、ネクトンは水流に逆らって泳ぐ能動的な生物であることが大きな違いです。
プランクトンのレイノルズ数は10以下、ネク トンのレイノルズ数は1000以上です。
レイノルズ数とは、流れが層流から乱流に変化する度合いを表す数値です。
生物の中には、プランクトンとして一生を終え、その後ネクトンに移行するものもいます。
プランクトンには、珪藻、渦鞭毛藻、有孔虫、放散虫などの微小動物や、カニ、ヒトデなどの海洋動物の幼生、クラゲや浮遊藻類などの大型の生物も含まれる。
ネクトンは、魚類、クジラ類、イカ類など。
プランクトンとは
プランクトンは、水中を漂う海洋生物です。
植物でも動物でもよく、海の上層から中層(遠海域)に生息している。
プランクトンの水平方向の移動は、水流によって決定されます。
図1にプランクトンを示します。
図1:プランクトン
プランクトンには、植物プランクトン、動物プランクトン、細菌プランクトンの3種類があります。
植物プランクトンは、水面近くに生息する光合成を行う生物です。
クロロフィルから構成される。
植物プランクトンブルームとは、水域で植物プランクトンが急速に増殖することです。
植物プランクトンは、海洋食物網の一次生産者です。
珪藻類、渦鞭毛藻類、球形藻類、緑藻類が植物プランクトンです。
動物プランクトンは、甲殻類、クラゲ、小型原生動物などの半透明の微小動物で、他のプランクトンを捕食する。
細菌や古細菌はバクテリオプランクトンです。
ネクトンとは
ネクトンは、水流に逆らって泳ぐことができる海洋動物です。
骨魚類、軟骨魚類などの脊索動物、蛇、亀、海水ワニなどの爬虫類、イルカ、クジラ、アザラシなどの哺乳類がネクトンとして扱われる。
イカやタコは軟体動物のネクトンです。
カニ、ロブスター、エビなどの十脚類は節足動物のネクトンです。
草食性のネクトンは少なく、動物プランクトンを捕食するものが多い。
また、スカベンジャーの仲間もいる。
図2にネクトンの一種を示す。
図2: ネクトン
ネクトンの垂直分布は、栄養供給、温度バリア、塩分濃度に依存する。
ネクトンの種類によって、海洋の深さが異なる。
第1話 プランクトンとネクトンの共通点
- プランクトンもネクトンも海洋性水生生物です。
- プランクトンもネクトンも動物です。
- プランクトンもネクトンも巨視的です。
プランクトンとネクトンの違い
定義
プランクトンのこと。
プランクトンとは、水中を漂う海洋生物を指す。
ネクトン。
水流に逆らって泳ぐことができる海洋生物を指す。
水泳
プランクトン プランクトンは水流にのって泳ぐ受動的な生物です。
ネクトン。
ネクトンは水流に逆らって能動的に泳ぐことができる。
レイノルズ数
プランクトン。
プランクトンは1000を超える高いレイノルズ数を持っています。
ネクトン。
ネクトンは10以下の低いレイノルズ数を持っています。
マイクロスコープ/マクロスコープ
プランクトン。
プランクトンには、顕微鏡的なものと巨視的なものがあります。
ネクトン。
ネクトンは巨視的です。
動物・植物
プランクトン プランクトンには、植物と動物があります。
ネクトン。
ネクトンは動物です。
例
プランクトン プランクトンには、珪藻、渦鞭毛藻、有孔虫、放散虫などの微小な生物と、クラゲや浮遊性のサルオガセなどの大型の生物があります。
ネクトン。
魚類、鯨類、トルコガイ類、海水ワニ類、カニ類、ロブスター類、イカ類など。
結論
海洋生物には、プランクトンとネクトンの2種類があります。
プランクトンは、水流にのって水域の位置を変える受動的な泳ぎ手です。
これに対し、ネクトンは水流に逆らって能動的に泳ぐことができる。
従って、プランクトンとネクトンの大きな違いは、泳ぎ方の違いです。