ジステンパーとパルボの大きな違いは、ジステンパーが犬の神経系、リンパ系、上皮系を攻撃するのに対し、パルボは主に消化管を標的としていることです。
ジステンパーとパルボは、犬の伝染性ウイルス感染症の2種類です。
ジステンパーの初期症状は、目やに、発熱、鼻汁、咳、だるさ、食欲不振、嘔吐などで、パルボの初期症状は、だるさ、食欲不振、腹痛、低体温、嘔吐、激しい下痢(多くは血便)などで、パルボの症状は、発熱、低体温、下痢、嘔吐、下痢、血便です。
ジステンパーとは
ジステンパーは、主に3~6ヶ月の幼い子犬がかかる深刻なウイルス性の病気です。
この病気は、犬ジステンパーウイルスによって引き起こされます。
ジステンパーの主な標的は、神経系、リンパ系、上皮系です。
尿、糞、鼻汁、眼脂に含まれる感染した飛沫を犬が吸い込むことで感染します。
発熱はジステンパーの最初の症状です。
一般に、その他の症状として、無気力、無関心、食欲不振などがみられます。
ジステンパーの正常な症状としては、抑うつ、咳、鼻水、嘔吐、下痢、発作、痙攣、筋肉のコントロールができなくなるなどがあります。
また、足の甲が硬く厚くなるのもこの病気の特徴です。
図1:犬ジステンパーウイルス細胞質封入体
さらに、ジステンパーは成犬の50%、子犬の80%が死亡すると言われている。
ウイルスに対する治療法はないが、症状に対する治療と並行して支持療法があります。
パルボとは
パルボも主に犬が罹患する伝染病です。
イヌパルボウイルスは、この病気の原因となるウイルスの種類です。
豚のパルボウイルスは豚に、ヒトのパルボウイルスはヒトに、犬のパルボウイルスは犬にしか感染しないので、パルボウイルスは特定のウイルスであることは重要なポイントです。
しかし、発病には、動物の免疫状態、暴露されたウイルス粒子の数、環境要因の3つの要素が関わってきます。
図2:イヌパルボウイルス
さらに、感染してから3~7日後に、パルボの症状が現れます。
食欲不振、無気力、嘔吐、下痢などがその症状です。
さらに、ウイルスが腸の構造を攻撃し、タンパク質、血液、水分が大量に失われます。
その結果、ショック状態や脱水状態に陥ることがあります。
ジステンパーとパルボの類似点
- ジステンパーとパルボは、犬にとって致命的なウイルス感染症です。
- DHPPはジステンパーとパルボの両方に予防接種を行います。
- また、両者とも消化管に感染する。
ジステンパーとパルボの違いについて
定義
ジステンパーとは、発熱、咳、カタルなどを引き起こす動物(特に犬)のウイルス性疾患を指し、パルボとは、主に動物がかかるウイルス性疾患の一つで、特に犬に伝染病を引き起こすもの(犬パルボウイルス)です。
ウイルスの種類
通常、ジステンパーは犬ジステンパー、パルボは犬パルボウイルスが原因です。
スプレッド
ジステンパーはウイルスの吸入によって、パルボは糞便との直接または間接的な接触によって感染する。
Viral Attack
ジステンパーは犬の神経系、リンパ系、上皮系を攻撃するのに対し、パルボは主に消化管を標的とする。
症状
ジステンパーの初期症状として、目やに、発熱、鼻汁、せき、だるさ、食欲不振、嘔吐などがあり、パルボの初期症状として、だるさ、食欲不振、腹痛、低体温、嘔吐、ひどい下痢(多くは血便)などがあります。
結論
簡単に説明すると、ジステンパーは、主に犬の神経系、リンパ系、上皮系を侵すウイルス性の病気です。
この病気は、犬ジステンパーというウイルスによって引き起こされます。
一方、パルボは犬の消化器系を攻撃する病気です。
通常、パルボは、犬パルボウイルスによって引き起こされます。
したがって、ジステンパとパルボの大きな違いは、そのウイルスの攻撃の種類にあります。