将棋の初心者が、まず覚えないといけないのは、囲いの囲い方です。
特に、振り飛車を指す時に、ほぼ絶対使う美濃囲いの手順をマスターしておく必要があります。
そんなわけで、今回は美濃囲いを囲う手順を紹介していきます。
早速、いきましょう。
美濃囲いを囲う手順
美濃囲いを囲う手順は、大きく分けて2つあります。
以下は、それぞれの囲い方を見ていきましょう。
1.玉(王様)を先に移動させる手順
美濃囲いに囲うためには、まずは下図のように、玉を桂馬の上まで移動させます。
その後に、玉の1マス横にいる銀を1マス前に移動させて、左側の金を右上に移動させれば、美濃囲いの完成です。
もし、美濃囲いを作っている間に、相手が美濃囲いを作る側の端歩を突いてきたら、こちらも端歩を突くようにしましょう。
端歩を突いておくことで、もし、相手が横から美濃囲いを攻めてきた時に、玉の逃げ道が増えるメリットがあるのです。
2.銀を先に上げておく手順
今度は、美濃囲いを作る別の手順の紹介です。
まずは、右側の銀を1マス前に移動させます。
その後は、玉を金と銀の間をすり抜けるように、先ほどと同じ場所まで移動させます。
そして、左側の金を右上に移動させれば、美濃囲いは完成です。
これまで、美濃囲いを囲う手順を2つ紹介しました。
この2つは「ただ、手順が違うだけ」と思うかもしれませんが、若干意味合いが違ってきます。
その意味は上級者になると、そのうち分かると思うので、初心者の内は自分が好きな方の手順を選べばよいでしょう。
美濃囲いから発展した囲い
次は、美濃囲いから発展した囲いを見ていきましょう。
美濃囲いでも十分強いですが、状況によって囲いを使い分けると、相手より有利に対局を進められます。
高美濃囲い
通常の美濃囲いは、横からの攻めに強いですが、この「高美濃囲い」は縦の攻めにも強くした囲いです。
よく、「高美濃」と略されて呼ばれています。
銀冠
高美濃囲いをさらに発展させたのが、この「銀冠」です。
縦からの攻めにかなり強くなっており、場合によっては、相手の囲いを上から押し潰すことも可能です。
横からの攻めに弱そうですが、もし、相手に横から攻められても、意外と持ちこたえることができます。
相手が、居飛車穴熊や天守閣美濃などの戦法にした時に、活躍してくれます。