ノーマル三間飛車の対策|△53銀型と△43銀型への対処法

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三間飛車対策

石田流の対策は広く知られていても、ノーマル三間飛車の対策はあまり知られていないように思えます。

もしかすると、あなたも知らないのかもしれません。

しかし、一言でノーマル三間飛車と言っても、三間飛車の作戦は△53銀型や△43銀型に分かれていて、それぞれに全く異なる対策をしなければいけません。

そこで今回は、ノーマル三間飛車の対策の中でも、ここだけは抑えておきたいポイントだけに絞って解説していきたいと思います。

ぜひ、参考にして下さい。

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三間飛車には居飛穴を指そう

三間飛車側の形としては、△53銀型と△43銀型がありますが、どちらにしても居飛車穴熊で十分に対抗することができます。

三間飛車に急戦で対応するのも一応ありますが、急戦は厳しい戦いになることが多く、プロ間では「三間飛車に後手番の急戦は無理」と結論付けられており、実質上、急戦だと先手番しか使えません。

以上のことから、対策を勉強して実戦で応用するコスパを考えると、居飛穴の方が断然優れている作戦なのです。

それでは、実際にどのように居飛穴を指していけば良いのかを、解説していきましょう。

三間飛車△53銀型の対策

1図は、三間飛車△53銀型対居飛車穴熊の基本的な形です。

三間飛車側の作戦としては、のんびりと駒組みをしていては居飛穴の堅さに負けてしまいますので、積極的に主導権を握ろうとしてきます。

逆に、居飛穴側は、穴熊に囲いきるまでは戦いを起こさせない、三間飛車側に理想形を組ませないようにしていく必要があります

(1図)

sankenbisya1

1図からの指し手

▲88玉△54歩▲98香△53銀▲99玉△52金左▲88銀△64歩▲59金右△74歩▲79金△63金▲69金左△65歩(2図)

sankenbisya2

長手数並べましたが、要は、居飛穴の駒組みのポイントとしては、

  • 真っ先に穴熊を完成させる
  • ▲66歩と絶対に突かない
  • ▲56歩~▲57銀は後回しにする

この3点を守れば、序盤早々から負けることは、まずありえないでしょう。

補足:▲66歩と突いてはいけない理由

居飛車穴熊をするからには、▲66歩と突くのは自然な一手に見えますが、この手を指してしまうと、簡単に後手に主導権を握られていまいます。

もし、▲66歩と突いてしまうと、後手は、△73桂~△65歩~△65銀などの手順をしてきます。

(参考1図)

sankenbisya-sankou1

このように6筋に拠点を作られてしまうと、終盤で△66歩~△64香などの手が強烈に効いてくるので、なるべく争点を作らせない様な駒組みをするべきでしょう。

△53銀型との中盤の戦い方

2図から駒組みを進めていくと、大体3図のような形になってきます。

3図では、先手の角頭が狙われそうなので、角を59に移動させて、57にいる右銀を7筋の守りとして活用させる方針で行きます。

sankenbisya3

3図からの指し手

▲59角△75歩▲同歩△同銀▲68銀△76歩▲37角△45歩▲77歩△同歩▲同銀△76歩▲86銀(4図)

(4図)

sankenbisya4

この展開だと、居飛穴の特徴を活かせる、ゆっくりとした展開に持っていけます。

4図以下は、もし、後手が△86同銀とすると、先手としては▲43銀などの手があるので、後手は△64銀と銀を下がるしかないですが、その後に▲77歩△同歩▲同金と、7筋の拠点を消せば、かなり堅い穴熊の完成です。

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