あなたは、「読書を始めたいけど、どんな本を読めば良いのか分からない」と思っていませんか?
今回はそんな人のために、読書初心者でも読みやすい、読んだら読書にハマってしまう本を10冊厳選して紹介していきます。
実際に、ボクも読んでみて本の世界にハマったので、ぜひ、参考にしてください。
初心者はどんな本を読むのがベストなのか?
まず、読書初心者が「本を読もう」と思ったときに一番重要なのが、どの本を最初に読むか、ということです。
なぜなら、最初の1冊が、あなたの今後の読書人生を決めると言っても過言ではないからです。
時間を忘れるぐらい夢中になって読書ができれば「次の作品を読もう」という気になりますが、面白くなかったら自然と本から離れますよね。
では、どのような本を読めば良いかというと、個人的には以下の4つの基準のうち、2つ以上を満たした本だと考えています。
- ページ数が少ない(約250ページ程度)
- 1ページに文字がビッシリ詰まっていない
- 映画化とかドラマ化されたことがある
- ロングセラー作品
要は、「有名作家だから」とか「友達が勧めたから」という理由だけで本を選ぶのではなく、「読みやすくて、万人受けする作品」を読むことが、読書の世界に入り込む大きな第1歩になります。
具体的な初心者におすすめの10冊
では、具体的にどんな本を読めば良いかというと、以下の10冊のうち、どれか自分が気になった本を読めば良いでしょう。
三毛猫ホームズの推理
[amazonjs asin=”4041497817″ locale=”JP” title=”三毛猫ホームズの推理 (角川文庫 (5680))”]
大人気の本格推理小説シリーズの第1作目。
推理小説の中でも、小難しい説明や複雑な人間関係はなく、かなり読みやすい部類に入る小説です。
かと言って事件の内容は簡単すぎることはなく、結末部分で「ああ、そういうことか!」とスッキリとした気分で読み終えることができます。
主人公の片山の設定が、血と酒と女が苦手な独身刑事ということもあって、単なる推理モノではなくユーモア溢れる小説となっています。
インストール
[amazonjs asin=”4309407587″ locale=”JP” title=”インストール (河出文庫)”]
不登校気味の女子高生と近所の小学生の男の子が、協力してエロチャットのアルバイトをする、という話。
著者の綿矢りささんが当時高校生だったことでも話題になり、中高生が感じる「心にぽっかりと穴が開いている」感覚を表現している作品でもあります。
ボクは高校生の時にこの作品を読んだときは、主人公に共感しすぎて思わず涙が出てしまいました。
陽気なギャングが地球を回す
[amazonjs asin=”4396332688″ locale=”JP” title=”陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)”]
4人の天才強盗集団が、いつものように銀行強盗を済ませて逃走していた所、他の強盗集団にお金を奪われてしまい、それを取り返すためにあらゆる策を凝らす、という話。
キャラクターがかなり特徴的で、嘘を見抜く名人、天才スリや精密な体内時計を持つ女など、ストーリーよりも魅力的に描かれているのが逆に印象に強く残りました。
伊坂幸太郎の独特な言い回しやオチは、ハマる人はどっぷりとハマります。
今作は、そんな伊坂節が最も炸裂した作品です。
クリスマスキャロル
[amazonjs asin=”4102030093″ locale=”JP” title=”クリスマス・キャロル (新潮文庫)”]
ケチで意地悪な爺さんが、クリスマスに突然現れた幽霊に自分の過去・現在・未来の姿を見せられて、次第に改心していくという話。
イギリスの文豪・ディケンズが作品であり、確かディズニーが映画化したことがあります。
読んでいる途中で「ああ、結末は読めたわ」と思うぐらい分かりやすい作品ですが、登場人物の悲しみや歓喜といった感情の描写に迫力があり、結末が分かっていても感動できます。
容疑者Xの献身
[amazonjs asin=”4167110121″ locale=”JP” title=”容疑者Xの献身 (文春文庫)”]
直木賞受賞作品。
文句なしの名作です。
母子2人で暮らしていた靖子は、ある日家に押しかけてきた元夫を誤って殺害してしまう。
その事実を知った隣人の石神は、母子2人を救うために「完全犯罪」の計画を企てるという話です。
警察が靖子を怪しんで自宅捜査をする時や、石神が密かに靖子に思いを寄せていたりと、最後まで読者を引き寄せる要素を多く含んだ作品でした。
哲学的な何か、あと数学とか
[amazonjs asin=”4576081764″ locale=”JP” title=”哲学的な何か、あと数学とか”]
天才数学者たちが、400年かけても解けなかった「フェルマーの最終定理」を題材にした本。
数学の小難しい話や公式は一切なしで、数学者たちの数学に対する情熱や経歴をもとに、フェルマーの最終定理を証明していく様子が描かれています。
そして誰もいなくなった
[amazonjs asin=”4151310800″ locale=”JP” title=”そして誰もいなくなった (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)”]
兵隊島に招待された10人の男女が、部屋に飾られている童話の歌詞のように次々と殺されていく、という話。
ラストがまさかの展開すぎて、読み終わった後はしばらくは茫然としてしまいます。
道をひらく
[amazonjs asin=”4569534074″ locale=”JP” title=”道をひらく”]
パナソニック創業者の松下幸之助が書いた自己啓発本。
見開き2ページに1つの内容が書かれいるので、最初から最後まで読むプレッシャーがなく、自分の気に入った箇所を読めるのが良いです。
言葉の言い回しとかは「ちょっと古いな」という感じがしますが、これからも変わらない「物事の本質」について書かれている本なので、1回は読んでおきたい本です。
特に、本書のこの言葉が好きな人も多いはず。
自分には与えられた道があります。天与の尊い道があります。
どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない。自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。
ミッキーマウスの憂鬱
[amazonjs asin=”410135751X” locale=”JP” title=”ミッキーマウスの憂鬱 (新潮文庫)”]
ディズニーランドを舞台にした小説で、主人公のバイト君が業務中に起こるトラブルを通して、人間的に少し成長していく、という話。
ネットのレビューを見ると「内容が幼稚」とか「読みやすくて良かった」などと意見が分かれる作品ですが、読書初心者にとっては取っ付きやすい文章と内容なのでオススメ。
ボク自身ディズニーランドに行ったことないけど、そこら辺は問題ありませんでした。
博士の愛した数式
[amazonjs asin=”4101215235″ locale=”JP” title=”博士の愛した数式 (新潮文庫)”]
80分しか記憶が持たない数学者と10歳の子供、その母の3人の驚きと喜びに満ちた日常を描いた作品。
毎日会う時には昨日の記憶がリセットされている、いつも服がよれよれ、人混みが嫌いと言う風に弱々しく描かれている博士を、10歳の少年と母が優しく見守るという設定から、最初の20ページ程ですでに泣きそうになりました。