人間なら誰しもが「ドラえもんが欲しいな、、」と思ったことが、一度でもあると思います。
しかし、その「ドラえもんの世界」の到来が、近年の急速なコンピュータの成長によって、現実味を帯びているようです。
いや、ドラえもんよりも遥かに優れた「神」のようなコンピュータが、数十年後に生まれると予想されていて、現在進行形で世界中の国や企業がこぞって、開発に乗り出しているのです。
今回は、神のようなコンピューターが生まれる問題「2045年問題」を取り扱った「2045年問題ーコンピュータが人類を超える日」と言う本を読んだので、紹介していきます。
2045年問題とは?
2045年問題とは、2045年に全人類の知性をコンピュータが上回ることで、それ以降の歴史が全く予測がつかないことの事です。
この問題は単に「コンピュータめっちゃ頭良すぎワロタww」とかで片付くものではなく、進化したコンピュータが、人類に貢献するのか、人類を破滅の道に導くのか全く予想がつかない恐ろしい問題なのです。
なぜ2045年と予想されているのか
もしかすると、このような話になると、「ノストラダムスの大予言」とか「マヤ文明の予言」とかと同じニオイがしなくもないですが、2045年問題に限っては、超理論的に説明ができるのです。
By: null0
2045年問題が必ず訪れると予言したのは、上写真の「レイ・カーツワイル」と言う人物。
カーツワイルが言うには、人類や生命の進化は、指数関数的に進行しているようです。
指数関数的とか言うと難しく感じますが、要は、下図の様に、最初の頃はカメさん並みのスピードで成長するけど、ある程度成長すると成長が止まらなくなる、と言った感じです。
例えば、電話でもこの法則は成り立ちますよね。
世界で固定電話が発明されたのは、1876年。
それから約100年後の1993年には携帯電話が生まれますが、その20年後の2007年にはiPhoneが登場します。
iPhoneになると、電話機能なんてサブ扱いされてるぐらい高機能です。
コンピュータが進歩したらどうなっていくのか
カーツワイルの予言通りにコンピュータが進んで行けば、主に以下の3つの出来事が起こるだろうと言われています。
- サイボーグっぽいものができる
- コンピュータの中に人間の意識を取り込める
- コンピュータが人間を支配する
以下は、それぞれ詳しく説明していきます。
サイボーグっぽいものができる
要は、人間の体内にコンピュータを入れる事で、様々な病気や症状をコンピュータが察知して自動で治してくれるようになるようです。
理論的には、原子程度の大きさのコンピュータを作ることが可能なので、コンピュータが体内に入り込むことも可能です。
他にも、目の網膜にコンピュータを取り入れて、SF映画の様に手を目の前で振りかざしたら、パソコンの画面が出てくると言った事も実現すると予想されています。
コンピュータの中に人間の意識を取り組める
今度は逆に、人間をコンピュータの中に取り入れて、コンピュータの中で意識だけで生きることもできるみたいです。
脳科学の研究が進めば、個人の脳のデータや意識をコンピュータに記憶させることができるので、それを基にコンピュータ内に意識を復元させる、と言った感じです。
これが実現したらかなりスゴイですが、「コンピュータ内の自分は、本当に自分だと言えるのか?」と言う哲学的な問題も出てくるでしょう。
コンピュータが人間を支配する
これが、最も恐れるべき事態です。
2045年になると、コンピュータが「神」の様な存在になるわけなので、コンピュータが「人間?いらね」と思ったら、間違いなく人間は駆逐されます。
もしくは、奴隷として雇われます。
「人間が他の動物を保護するように、コンピュータも人間を保護するのでは?」と言う考えもありますが、そもそも人間が他の動物を保護する、と言う行為が正しいと言う保障はどこにもありません。
2045年までに何をすれば良いか
2045年までにボクたちができることは、何1つないでしょう。
先ほどコンピュータが人類を支配すると言いましたが、もしかするとコンピュータが人類に恩恵をもたらす可能性だってあるのです。
その可能性にかけて、現在進行形で世界中の企業や国が、こぞってコンピュータの開発に乗り出しています。
Googleだってアメリカだって欧州だって、日本だってです。
日本では、少子高齢化対策や経済対策よりもコンピュータの開発に一番費用をかけているぐらいです。
では、ボクたちは何をすべきなのか?その答えに対して、筆者は以下の様に答えていました。
この技術の加速度進化に私はうきうきしています。(中略)SF的未来が22世紀ではなく、もうすぐ来ると考えるとじつに刺激的ではありませんか。みなさんもこの圧倒的な変化に振り回されるのではなく、これから来る未来を楽しんでください。そのためには心の準備が必要です。
筆者の言う通り、ボクたちには最低限の知識を取り入れて心の準備を済ませておいて、コンピュータの劇的な進化を楽しむしかないでしょう。
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