将棋初心者が、すぐに上達しようと思うのであれば、本を読んで、その本に書かれていることを実戦で使ってみるのが一番です。
そこで今回は、数多くある将棋の本の中でも、特に優れている、初心者の上達の手助けとなる良書に絞って、10冊紹介していきます。
ぜひ、参考にしてください。
超初心者向けの将棋本
最近、将棋を本格的にやり始めたばかりという初心者であれば、まずは「ハンディー版 スグわかる!まんが将棋入門」を読みましょう。
本書には、棋譜の読み方、専門用語の意味や基本的な戦法などが載っており、将棋の基本のキを学ぶのに最適です。
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ちなみに、ボクは上の「スグわかる!まんが将棋入門」を読むことで、プロの棋譜の読み方や飛車や銀の駒の役割を理解できたので、将棋に対する考え方・見え方がガワリと変えることができました。
なんでも棒銀
また、「今すぐに戦法・戦術を覚えて勝てるようになりたい」と言う人は、「なんでも棒銀」と言う定跡所がオススメです。
棒銀は攻撃力に優れている戦法でありながら定跡を覚える量が少なく、相手がどんな戦法で来ても戦えるので、初心者には最適の戦法だと言えます。
特に本書で書かれている、対振り飛車に有効な「端棒銀」戦法や、角を使って棒銀の破壊力をアップさせる「筋違い角棒銀」はあまり対策法が知られていないので、将棋ウォーズの初心者~5級までは面白いように勝てるようになります。
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初心者が色々な定跡を知りたい時に読むべき本
自分の得意戦法を作りたい、他にどんな戦法があるのか調べたいという人は、以下の3冊を読んでみましょう。
目安としては、将棋ウォーズの7級~初段向けです。
ひと目の中飛車
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「ゴキゲン中飛車」と言う戦法を指しこなしたいなら、とりあえず読んでおけと言う1冊です。
ゴキゲン中飛車自体は、2004年度に近藤正和5段(当時)がゴキゲンだけで勝率8割を誇ったことで有名になった戦法で、現在でもプロ・アマ問わず愛用されています。
本書では、ゴキゲンの基本中の基本から解説している定跡書で、次の一手の問題形式で取り組めるので、通勤中やちょっとしたスキマ時間に勉強できるのが良いです。
手筋の達人
厳密に言えば、定跡書ではないかもしれませんが、次の一手形式で矢倉や振り飛車の定跡を覚えられる本です。
ボクもこの2冊のおかげで、将棋ウォーズの初段まで一気に近づけたかなと思います。
1冊に200問もの問題が収録されており、初心者のとっては理解するのが難しい問題もありますが、1日20問ずつを繰り返すことで、手の意味が理解できるようになって上達していきます。
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どの戦法でも応用ができる手筋の本
将棋の「手筋」とは、柔道で言う技みたいなもので、「上手く決まれば局面を有利にできるよ」と言う将棋の基本中の基本となるものです。
手筋を覚えておくと、「次にどんな手を指したらいいか」という攻撃の方針にもなりますし、逆に相手に攻撃をされないように守る方法も身につきます。
将棋・ひと目の手筋
最近の手筋の本と言えばこれ。
相手の陣形を崩すにはどうすれば良いかとか、相手の玉を効率よく詰ます(寄せる)ためにはどうすれば良いか、等の基本的な技を問題形式で身に着けることができます。
全部で208問とボリュームがありますが、「最初の1週間は前半100問やって、次の週に後半をやる」みたいに少しずつやっていくことで、確実に実力を付けることができます。
最終的には、将棋ウォーズ初段ぐらいの基礎は付けれます。
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「次の一手」で覚える将棋基本手筋コレクション432
手筋関連の本の中では、一番のボリュームの多さを誇ります。
なので、「色々な手筋を覚えたい」と言う人には、最適な1冊となるでしょう。
ただし、1冊に色々な手筋を詰め込んでいるため、1問1問の解説は簡素になっているのがデメリットです。
なので、最初の1冊目には向いていませんが、2冊目以降の手筋本としては優秀です。
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初心者用の詰将棋の本
詰将棋は、1人でも楽しむことができるし、何よりも終盤力や読みの力を付けることができます。
将棋の強さは、終盤力や読みの強さで決まると言っても過言ではないので、毎日少しずつでも詰将棋は解いていきたいですね。
爽快!3手詰トレーニング200
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初心者は、とりあえず3手詰めの詰将棋から解くのがおすすめ。
3手詰めを解くことで、「どうすれば玉を詰ましやすくなるのか?」とか「この玉の形なら、この駒があれば詰む」と言った、実戦の終盤に使えるテクニックや考え方を学べます。
3手詰めの良書には、「爽快!3手詰トレーニング200」が挙げられます。
本書では、ただ単に答えだけでなく、「どうして、この手はダメなのか?」と言うのも丁寧に解説してくれるので、詰将棋の疑問を解消してくれます。
逆転の5手詰
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将棋の月刊誌「将棋世界」で連載している「実戦に役立つ5手7手詰」の40カ月分の中から、良質な問題を200問選出したのが、本書「逆転の5手詰」です。
中には難しい問題を含まれていますが、その時は答えを見て、どのような手順で詰むのか知っておくだけで実力UPに繋がります。
あと、本書のタイトルに「逆転の」と付いていますが、特に意味はありません。
寄せが見える本 〈基礎編〉
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こちらは詰め将棋というより、必至の本ですが、5級以上の実力の人が読むと、さらに将棋の実力に磨きがかかります。
実戦で、どのように相手の玉を寄せていけば良いのかと言う、将棋の最重要の部分が理解できる本です。
将棋の考え方を知る本
有名な本ですが、「上達するヒント」という本です。
実戦では、どのようにして戦っていけば良いのかが書かれています。
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ボク自身、「将棋倶楽部24」というネット対局で2段で指していますが、スランプに陥った時には、今でも本書は参考になります。
それぐらい、半永久的に使える将棋の本でもあります。