photo credit: Platon, painted portrait _DDC3969
「哲学の勉強をしたいけど、書いている事が難しすぎて全然理解できない」という経験をした事が、あなたにもあるのでは?
ボクも初めてルソーの「社会契約論」読んだ時は、「は?」と思ったんですが、これから紹介する哲学入門書を消化していく中で、何とか本格的な哲学書を読めるようになりました。
哲学の入門書を選ぶ参考になれば、と思います。
一番最初に読むべき2冊の哲学入門書
まずは、ボクは以下の2冊の哲学入門書で、哲学の大まかな内容・流れを掴むことにしました。
哲学を理解する上で、全体の大まかな流れを理解するのは必須だと言えます。なぜなら、哲学は「先人たちの思想を批判した上で、新しい思想を作っていく」と言う作業を多く行っているので、いきなりルソーやニーチェの哲学から取りかかっても、絶対に理解できないからです。
史上最強の哲学入門
哲学を始めるならば、必ず読んでおきたい1冊。プラトンやアリストテレス、ニーチェ等の著名な哲学者30人の思想を時系列に沿って、分かりやすく解説してくれています。
本書を読んでいる時に、電車の中で思わず笑ってしまうほどユーモアに富んでいるし、今までの哲学入門書の常識を覆した、歴史的な一冊だと言っても過言ではありません。
かと言って、ただのケダモノ本かと言うとそうではなくて、哲学者達の思想の本質的な部分をドンピシャに解説してくれています。
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子供のための哲学
ボクに哲学の深さを気付かせてくれた1冊。タイトルは「子供のための」となっていますが、「子供の時に哲学的な疑問を感じていた人のための」と言う方が正しいかもしれません。
ココで言う「哲学的な疑問」とは、「なぜ、ボクはこの世に存在するのか?」とか「なぜ、悪いことをしてはいけないのか?」等の、誰もが一度は考えたことがある問題のことです。
子供の時に答えを見つける事ができなかった問題を、大人になって再挑戦する良いきっかけになった本でした。
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本格的な哲学書の橋掛けになる3冊
哲学入門書である程度の概要を理解した後は、いよいよ本格的な哲学書に移ります。ですが、いきなり難しいのは避けて、比較的簡単なものから読むのが良いです。
「ソクラテスの弁明/クリトン」著:プラトン
偉大な哲学者プラトンの師匠である、ソクラテスの話をまとめた哲学書です。ソクラテスの有名な言葉の「無知の知」が出てくるのも、本書ですね。
人生とは何なのか、どうやって生きれば良いかと言うのを、論理的に説明していて、考えさせられる事が多くありました。ページ数も100Pも薄いですし、哲学の予備知識ゼロでも読めると言う、正に哲学初心者のための1冊です。
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「方法序説」著:デカルト
「この世で、絶対に正しいと言い切れることは何だろう?」という問題を探求したデカルトの著作。全部で第6部まで分かれています。
第1~3部までは、デカルトの生涯とその時に考えた事を書いているので、「これって本当に哲学書か?」と疑ってしまいますが、第4部から本格的な哲学の話に移ります。
本書は色々と突っ込み所があるので、批判的に読むことをオススメします。ボクも何回も読んでいますが、未だに納得できかねない部分が多々あります。
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「形而上学」著:アリストテレス
上の2冊に比べたら分量・難易度が上がりますが、本書を消化したら「脱初心者かな」と言った本です。ちなみに、タイトルは「ケイジ・ジョウガク」と読むようです。
アリストテレスは、近代哲学・論理学に多大な影響を与えた人物でもあるので、その人物の著作を理解することで、哲学の初歩的な部分はマスターしたと言えるでしょう。
ただ、形而上学は上下2冊に分かれていて1冊のページ数も400Pと多いので、GWなどのまとまった休日の時に読むのをオススメします。
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