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米長流急戦矢倉の対策でこれだけは知っておいてほしいこと

   

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ボク自身も、たまに相矢倉の時に米長流急戦矢倉を指されて困る時があるので、この記事で、「米長流急戦矢倉の対策のエッセンス」をまとめていきます。

たとえ、久しぶりに米長流を指されても、これだけ知っておけば対抗できる、という事だけを書いてみました。

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そもそも、米長流急戦矢倉の狙いとは?

相手に勝つためには、まずは相手の事を知ることから始めましょう。

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上図は、米長流急戦矢倉の基本図になります。見て分かるように、米長流の最大の特徴は、本来、矢倉の要となっている33の銀を攻め駒として使うことにあります。

上図以下は、▲55同歩△65歩と言う風に、5,6筋を絡ませて、角・2枚の銀・桂を使って先手の矢倉を一気に潰そう、と言うのが一番の狙いです。

米長流の対策の基本とは

確かに、米長流は攻撃力が高い戦法ですが、2筋の攻めにめちゃめちゃ弱いという弱点があるのです。例えば、下の図を見て下さい。

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もし、この局面で先手が1歩だけでも持ち駒にできたら、▲24歩△同歩▲23歩△同金▲24角(下図)という単純だけど非常に厳しい攻めが実現できます。

ちなみに、▲23歩の時に△31角と角を逃げるのは、後手の角が攻めに使いにくくなっているし、先手としても▲24角~▲68角~▲22歩成~▲24歩と垂れ歩を狙えるので、先手有利です。

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この2筋からの攻めをするためにも、先手が駒組みで気を付けるポイントは、

  • 飛車先の歩を伸ばしておく
  • 右銀は48or37の地点で待機
  • ▲46歩と突かない

この3つを抑えておけば、米長流を相手にしても、少なくとも作戦負けはしないでしょう。とにかく、角と飛車の2筋への通り道を開けておく、と言う事ですね。

具体的な対米長流の手順

上記の説明で、対米長流の基本的な部分を抑えられたと思うので、これからは少し具体的な手順を紹介していきます。

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1図からの指し手

▲35歩△同歩▲同角△44銀▲68角△55歩▲同歩△65歩(2図)

序盤では可能な限り、▲35歩~▲35同角と3筋の歩交換をしておきたい所です。3筋の歩交換をすることで、スムーズに角を移動させることができるし、1歩を手持ちに持つこともできます。

△44銀の時に、▲24歩と2筋を無理やり攻める手も考えられますが、実はこの攻めは失敗に終わります。詳しい説明は省きますが、△44銀の後は▲68角と戻った方が無難です。

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2図からの指し手

▲24歩△同歩▲23歩△同金▲24角△32玉(3図)

2図で絶対にやってはいけない事は、▲65同歩とすることです。この戦法に限らず、矢倉戦では6筋(4筋)の歩を素直に取ってしまうと、相手の攻めが勢いづくので、そのまま負けに繋がりやすいです。

なので、後手が△55歩~△65歩とした後には、すぐに▲24歩から反撃に出ます。

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 3図からの指し手

▲68角△24歩▲37銀△55銀▲25歩△同歩▲24歩△34金▲36銀(4図)

△32玉と指されると、先手の攻めは一旦中断して、右銀を繰り出していきます。今さら▲37銀とするのは遅いような気がしますが、2筋を突破すれば、後手玉を寄せるのは早いので問題ありません。

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3図以下の手順の補足

3図以下の手順中、後手は△24歩と打ったり、先手の▲25歩に対して△25同歩と丁寧に受けているのは、もし、先手に▲24歩を許してしまうと、後手は思い切って攻める事ができなくなるからです。

例えば、先手に▲24歩と突き越された局面が、下図になります。

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図を見れば一目瞭然ですが、後手は角が自由に使えません。しかも、もし、後手が攻めた時には、必ず先手に桂か銀を渡すことになるので、▲45桂や▲23銀などの厳しい反撃が待っています。

このように、米長流急戦矢倉は攻撃力が高い戦法ですが、逆に守備力がかなり弱い戦法です。対策としては、相手が攻めてきた時に、飛車と角を使って2筋から反撃すれば十分なのです。

本記事の参考文献

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