[神の一手]羽生善治の絶妙手TOP10が決まったので紹介していく

   

羽生善治 神の一手

羽生さんの名手・神の一手と言えば、NHK杯の加藤戦で刺した▲52銀とか郷田戦の△86銀とかが有名ですが、「羽生さんならもっとすごい手を指しているんじゃね?」と思ったので、調べてみました。

調べてみると、羽生さんの強さを如実に表現したかのような絶妙手ばかりを発見できたので、そのTOP10発表していきます。

ちなみに、今回は羽生さんが後手番の時でも、見やすさを重視して先手番として表記しています。

 

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 第10位 平成6年 第42期王座戦第2局 谷川浩司王将戦

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1図は後手の谷川浩司王将が△68銀と詰めろをかけた局面。

このままでは以下△88角成▲同金△同竜▲同玉△77金の詰み手順があるが、単純に受けるようでは一手一手の寄りになりそうだ。

そこで先手の羽生が指した手は、▲67飛(2図)。

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この一着が△88角成以下の詰みを消しつつ、▲61飛成からの詰めろとなる「詰めろ逃れの詰めろ」となり、終盤の際どい攻防を羽生が競り勝った。

第9位 平成4年 第5期竜王戦第4局 谷川浩司竜王戦

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3図はすでに先手優勢の局面だが、当たりとなっている駒がいくつもあり玉が狭いので、少しでも隙を作ればすぐに逆転されてしまう局面。

そこで羽生は▲24桂(4図)と強烈な一手を指して、一気に勝負を決めてしまう。

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4図で後手が何もしなければ▲32桂成△同玉▲33飛から簡単に寄ってしまうし、△24同歩だと▲23歩△31玉(▲23歩を玉と金どちらで取っても▲35桂がきつい)▲33香で一手一手の寄りになる。

▲24桂の手自体は矢倉崩しでよく見かける手だが、本局のように局面が複雑になっている所でしっかりとした読みのもと指している所が凄い。

第8位 平成4年 第40期王座戦第1局 福崎文吾王座戦

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5図は飛車取りをかけられた局面。

平凡に▲64飛では、以下△73金▲66飛△55角と馬を作られる展開になり先手が苦しくなる。なので、先手としては勝負の局面を迎えていることになる。

そこで羽生は、▲56角(6図)と凄まじい場所に角を打った。

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6図以下、△54香だと▲74角と王手飛車がかかり先手必勝形になる。(△63角と合駒をしても、先手は85の地点に桂が効いているので、▲96角とおかわりすれば良い)

なので、福崎王座は△73金と辛抱をしたが、以下▲34角△43金▲44飛△34金▲41飛成と飛車を捌けて先手が有利になった。

第7位 平成6年 第19期棋王戦第2局 南芳一9段戦

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7図は後手が△19飛と指した局面。王手&先手の攻めの要である16の銀を狙った手であり、単に▲69歩と受けるようでは、△16飛成と銀を取られてしまい入玉を許してしまう。

そこで羽生は、▲49角(8図)と絶妙な中合いの角を打った。

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8図以下は、△16飛成だと▲同角で後手の入玉を阻止して寄せることができるし、△49飛成は▲69歩で先手玉が固く、▲35金や▲33銀からの詰みがあるので先手の勝ちだ。

第6位 平成12年 第25期棋王戦第1局 森内俊之8段戦

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9図は△33同銀と桂交換をした後の局面。

この局面では▲71角が目に浮かぶが、以下△72飛▲64桂△71飛▲52桂成△43銀▲53成桂△34銀右で、いまいちパッとしない。

そこで指したのが、▲83桂(10図)だ。

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以下△92香▲71桂成△75歩▲81成桂△64桂▲73角と後手の攻め駒を責める方針で戦い、勝利を収めている。

相手の森内も「一瞬たりとも考えなかった」と言う筋悪な桂で優勢を築けるのは、さすが羽生の一言だ。

第5位 平成8年 第37期王位戦第1局 深浦康一5段戦

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A図は振り飛車戦の終盤。後手は2枚竜からと金を作って攻める狙いがあり、先手はゆっくりしていられない状況だと言える。

そこで羽生が指した手は、▲13角成(B図)。△同香▲同馬となれば角と香桂の交換で駒損に見えるが、▲86香~▲75桂~▲95桂の攻めが強烈で、攻めがかなり速い。

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実戦はB図以下、△49歩成▲75桂△72金▲95桂△59と▲83桂左成△同金▲同桂成△同玉▲84銀△同玉▲57馬と進んで、最後の▲57馬が働いていない馬で王手竜取りをした一着で勝負があった。

第4位 平成2年 第3期竜王戦第4局 谷川浩司王位戦

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11図は△58とと後手が先手玉に迫った局面。この場面はどちらが先に詰ますかの局面になっており、一手の緩い手も許されない。

そこで羽生が指した手は、▲22角(12図)。△22同玉と後手玉を55の角のラインにおびき寄せることで、▲33歩をさらに厳しくする狙いがある。

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12図以下は、△22同玉▲34歩△48飛▲33歩成△同金▲同角成△同玉▲25桂△32玉▲58銀と進んで羽生の勝ち。

ちなみに▲22角とした局面では、Bonanzaは-763(後手有利)の判断だった。羽生マジックは、コンピュータでも計測不能な一手だった。

第3位 平成5年 第41期王座戦第1局 谷川浩司王将戦

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13図は、「穴熊には端歩」のセオリー通りに後手が△96歩と突いた局面。パッと見▲33桂成から攻めていきたいが、それだと速度負けしそうな感じがある。

13図で羽生が指した手は、▲13銀(14図)。

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以下は△13同玉▲25桂打△同桂▲同桂△12玉▲33歩成の攻めが早く、先手勝勢となる。

第2位 平成10年 第47期王将戦第5局 佐藤康光8段戦

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15図は最終盤の局面。先手玉は次に△87金で詰みだし、後手玉には詰みがないように見えて後手勝ちに見える。

実際に当時検討をしていたプロ達も含め、佐藤も15図では勝ちを確信していた。

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しかし、後手玉に詰みがあった!それが▲25飛(16図)からの手順だ。なんと、16図から35手詰の詰みだった。(こんなん読めるか)

以下参考までに15図以下の詰み手順を書いた置くと・・

▲25飛△同銀▲24歩△13玉▲23金△同金▲同歩成△同玉▲24歩△34玉▲35金△43玉▲53角引成△32玉▲23歩成△同玉▲24金△12玉▲11角成△同玉▲13香△12角▲44馬△21玉▲12香成△同玉▲13金△同玉▲22角△12玉▲24桂△21玉▲33桂(参考図)

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第1位 平成12年 勝ち抜き戦 近藤正和4段戦

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個人的に一番大好きな一手。何の変哲のない「居飛車VSゴキ中」の出だしで、反射的に▲88玉と駒組みをしていきたい局面だ。

しかし、羽生は▲18角(18図)の名角を放った。後手の飛車と玉を狙いに定めた、一撃必殺の手だ。

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18図以下、△84飛と逃げても▲64歩△同飛▲55銀△84飛▲64歩が激痛で、先手圧勝。

まとめ

こう見返してみると、羽生さんって1年に何局も絶妙手を連発していることが分かりますね。

最近(2015年11月)の久保戦でも△25銀とか常識外れな手を指していたので、これからもファンを沸かせる絶妙手が増えていくでしょう。

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