「オレたちバブル入行組」の感想を書いてくよ

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半沢直樹の原作である「オレたちバブル入行組」を読み終えました。

半沢直樹はドラマでも見たんですが、小説でもう1度楽しめる、という感じで色々と面白い部分があったので紹介していきます。

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原作とドラマとの違いを楽しめる

ドラマファンにとって、原作を読む醍醐味と言えば、ドラマと小説の違いを見つけることですが、「オレたちバブル入行組」には色々な違いを見つける事ができました。

例えば、大きな違いと言えばこんな感じです。

  • 半沢は、そんなに「倍返しだ!」と言わない
  • 「大和田常務、何それ?」状態
  • 小説ならではの感情の表現の豊かさ

以下は、少し詳しく説明していきます。

半沢は、そんなに「倍返しだ!」と言わない

ドラマでは、半沢は「1話に1回は言ってたんじゃないかな?」と思うぐらい「倍返しだ!」を連呼していましたが、原作の「オレたちバブル入行組」では、たった1回しか言っていませんでした。

しかも、290Pの最後の方に、ちょろっと出ただけです。

「オレは基本的に性善説だ。相手が善意であり、好意を魅せるのであれば、誠心誠意それにこたえる。だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ。そしてー潰す。二度とはい上がれないように。浅野にそれを思い知らせてやるだけのことさ」

しかも、「倍返し」ではなくて「十倍返し」と言っています。

倍返しだ!」を決めゼリフ的な扱いにしていたのは、ドラマならではの戦略かもしれません。

「大和田常務、何それ?」状態

ドラマでは、半沢の親父さんを自殺に追いやった銀行員・大和田に復讐をするため、半沢が銀行に入行した、と言う設定になっていましたが、原作では、そもそも大和田常務の名前すら出てきません。

原作2作目の「オレたち花のバブル組」で大和田常務が悪役として出てきますが、今作では全く出てきませんでした。

半沢の親父さんの会社を見捨てた銀行員は、他の脇役の人という設定になっていました。

小説ならではの感情の表現の豊かさ

半沢シリーズの醍醐味と言えば、「銀行に蔓延したクソ上司達を半沢が懲らしめていく」過程にあるわけなんですが、この「クソ上司を懲らしめる」という状況に面白さを引き出すためには、読者に「上司のクソっぷり」を感じさせる必要があるわけです

ドラマではその「クソ上司っぷり」を、浅井支店長を演じた石丸さんや大和田常務の香川さんが見事に演じていたわけですが、ドラマでは、クソ上司っぷりを表情や仕草だけで表現しなくてはいけないので、どうしても限界がありました。

しかし、小説では文章によって、本当に細かい感情の動きとか仕草を表現できるので、さらに上司達のクソっぷりを鮮明に表現しています。

それによってボクたち読者は、ついつい物語に登場する上司に嫌悪を抱いてしまいますし、半沢がクソ上司を懲らしめた時には、思いっきりスカッとしてしまうわけです。

まとめ

ドラマも面白かったですが、ドラマを見た後の原作で、こんなにもハマってしまうとは思いませんでした。

近々、半沢シリーズを全巻集めて、ゆっくりと読んでいこうと思いました。

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