「数学の良問プラチカ」シリーズは、大学入試に頻出な問題や数学の理解を深めてくれる良問が揃っていますが、上手な使い方ができていない受験生が多いように感じます。
そこで今回は、プラチカシリーズの中で、どの問題集を買えばよいのか、どのように使っていけば良いのかを紹介していきたいと思います。
ぜひ、参考にして下さい。
良問プラチカで到達可能な学力レベル
「良問プラチカ」シリーズは、文系1A2B、理系1A2B、理系3の3冊に分けられていますが、それぞれ問題の難易度や到達可能な偏差値が違ってきます。
「理系プラチカ」の方は、基礎~標準が多く、入試の基礎力を付けるのに最適な内容となっています。
文理問わず、本書をマスターすることで、最終的な偏差値は55~60になるとされています。
逆に、「文系プラチカ」の方は、難問揃いで、旧帝大レベル以上の大学で出題される応用レベルの問題が掲載されています。
偏差値は、65~70まで上がります。
理系受験生のプラチカの使い方
理系受験生であれば、理系プラチカの1A2Bと3の2冊を使っていきましょう。
これらの問題を完璧に仕上げるだけで、旧帝大を除く地方国公立であれば十分に合格点を取ることができます。
使い方は、全ての問題を消化していくのではなく、入試に出題される可能性のある分野だけを解いていきます。
例えば、2次試験に数学3が出題されるならば、わざわざ数学2の範囲の微分積分を勉強しなくていいし、その他のセンターや2次で出題されない分野に関しては、勉強する必要はありません。
逆に、センターや2次で出題されやすい「ベクトル」や「数列」「確率」「数学3の微分積分」などは重点的に学習するなど、自分の志望校に合った勉強をしていきましょう。
プラチカを仕上げた後にやること
もし、あなたが、旧帝大を志望校にしていたり、数学でライバルに差を広げたいと思うのであれば、「理系プラチカ」だけでは不十分です。
プラチカを仕上げた後は、1対1対応の演習などの少し上のレベルの問題集で、標準~応用レベルの問題を完璧に仕上げると良いです。
実際に、ボクは「1対1」を仕上げた頃には、偏差値65まで上がりました。
文系受験生のプラチカの使い方
もし、あなたが偏差値60以下の大学が志望校であれば、「理系数学の良問プラチカ1A2B」を使いましょう。
文系の受験生は数学を苦手としている人が多く、国公立など多くの大学での2次数学の合格平均点は、4~5割だと言われています。
入試問題は、50~70%以上が標準レベルで構成されているので、標準問題を全て解ければ、合格点は余裕で越えられると言うわけです。
つまり、標準レベルの問題を多く集めた「理系プラチカ」を完璧にすれば、合格をグッと引き寄せることができます。
逆に、一橋大学や旧帝大のように入試問題に応用レベルの問題や、発想の転換が必要な問題が出題される場合は、「文系プラチカ」を解いていきます。