「1対1対応の演習」は解説が不親切で使いにくい、という声を聞きますが、適切な使い方を知っていれば、これほど受験勉強に役立つ教材はありません。
と言うわけで、今回は、「1対1対応の演習」の使い方について、解説していきます。
ぜひ、参考にして下さい。
対象となる学力
1対1対応の演習は、記述模試の偏差値が55以上であるか、黄チャート又は青チャートの例題を完璧に仕上げた状態の受験生が、対象の教材です。
つまり、基礎力が十分についた状態で使わないと、あまりの難しさに全然理解できません。
1対1の対応の解説は、模範解答みたいに、簡素で最低限の事しか書かれていないので、基礎力が付いていない人にとっては、説明不足に思えますが、基礎力がある人にとっては、要点だけ書かれていてスムーズに勉強ができます。
1対1の対応で使うべき教材
1対1の対応シリーズでは、数学1A~3まで計6冊も出版されていますが、全ての教材を使っていく必要はありません。
あなたが、どの学力まで目指すかによって、使う教材も変わってきます。
理系で2次にも数学がある場合
理系の2次は、どのレベルの大学でも、微分・積分、複素数平面、数列、ベクトルの4つが、頻出問題となっています。
なので、これらの単元を網羅している、数学3の2冊、数学Bの1冊の計3冊は必ず使っていきたい所です。
大学によっては、数学Aの確率や数学1の整数が頻出の所もあるので、そこは志望校の傾向に合わせて、臨機応変に対応していきべきでしょう。
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文系で2次に数学がある場合
文系数学の2次試験は、数学2B、数学Aの確率を中心に、どの単元でも万遍なく出題されいてる感じです。
なので、1対1の対応でやるべき教材も、必然と数学2Bと数学Aの計3冊となります。
そもそも、志望校のレベル(金沢大など)によっては、1対1対応の演習は、完全にオーバーワークになっている可能性が高いので、「合格点取れればいいや」と言う人は、黄チャートだけやっていれば良いと思います。
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数学はセンターのみの場合
もはや、使う必要がありません。
センター用の問題集をひたすら解きまくって、センターの問題パターンに慣れていった方が、効率的に得点を稼げますし、他の教科の勉強に時間を割くことができます。
例題だけ解くようにしよう
1対1の対応は、例題と演習題の2種類の問題が扱われていますが、効率よく点数を上げるためには、例題だけを解くようにしましょう。
なぜなら、例題だけでも手ごたえのある問題は揃っているし、他の教科の勉強を考慮すると、演習題までやっていくと勉強時間が足りなくなるからです。
たった60~80問程度の例題だけに絞って勉強していくことで、効率的に復習もできますし、数学で必要なテクニックも全て学べるのです。