最近の受験生の間では、「チャート式は、もう古い。
コスパが最悪だ。
」という声を聞くようになりましたが、ボクは、「チャート式こそ、最高の数学参考書だ」と確信しています。
なぜなら、ボク自身がチャート式のおかげで、現役の時には記述偏差値が2しか上がらなかったのに、1浪の時に偏差値を50から60まで上げることができたからです。
今回は、その時に実践した「チャート式の勉強法、使い方」を紹介していきます。
ぜひ、参考にして下さい。
チャート式は何色で勉強するのが良いのか
チャート式には、全部で4種類あり、それぞれによって対象となる学力や到達目標学力が違ってきます。
- 赤チャート・・・応用レベル。東大や京大受験生を対象にしている。
- 青チャート・・・標準~応用レベル。チャートで一番オーソドックスな色。
- 黄チャート・・・基礎~標準レベル。数学嫌いな文系などが使う。
- 白チャート・・・基礎レベル。「数学?意味わかんね」と言う人が使うもの。
まず、論外なのが「赤チャート」と「白チャート」です。
チャート式は、あくまでも数学の基礎体力を付けるのが目標なので、いきなり赤チャートで、ハイレベルの問題に取り組んでも、数学の力は一切つきません。
それと、白チャートも使ってはいけません。
「数学が超苦手な人には良いのでは?」と思うかもしれませんが、内容があまりにも基礎すぎるので、1冊を完璧に仕上げても、入試で勝負できるほどの学力は付きません。
と言うわけで、チャートで勉強するならば、理系は「青チャート」、文系は「黄チャート」を使うようにしましょう。
チャート式で到達可能な偏差値
理系で青チャートを完璧に仕上げると、偏差値60~65.文系で黄チャートを完璧にすると、偏差値60~70は到達すると思います。
また、高1、高2の段階でチャート式をマスターすると、偏差値は70を超えるはずです。
チャート式の問題と模試の問題を見比べてもらうと分かりますが、模試の問題って、ただ数字が変わっただけとか、2つの例題を組み合わせただけ、と言う様な問題が結構多いです。
これは、入試本番でも同じ事が言えます。
チャート式で勉強すべき問題とは
チャート式には、様々な問題が多数扱われていますが、学力を付けるためには全てを消化する必要はありません。
と言うより、そんな時間はありません。
チャート式では、「基本例題」と「重要例題」だけに絞って勉強していくだけで十分です。
他にも、「練習」や「演習問題A」「演習問題B」などありますが、それらは「基本、重要例題」の類題でしかありません。
数学では、似たような問題を何問も解くよりも、同じ問題を何回も解いた方が、理解が深まり、問題と解法を覚えやすくなります。
例題だけに絞ると、チャート式1冊で200問程度の問題で済みます。
その中には、教科書の例題レベルの問題も含まれているので、思ったよりも勉強量は少なく済みます。
チャート式を使った勉強法
チャート式の勉強法は、とにかく復習を大事にすることです。
ボクたちの脳は、3日前に食べた夕食のメニューすらも忘れるほど不確実なものだから、覚えた知識を忘れないように復習をしていく必要があります。
具体的な勉強法を挙げると、間違えた問題には×を付けて、次の日に復習をしていきます。
そして、また次の日にも解いていき、そして次の日には、忘れないために問題と解法に目を通しておきましょう。
面倒くさいように感じますが、実際にこの勉強法をやっている人たちは、成績が上がっていますし、逆にこの勉強法をしていない人は、成績は大して上がりません。
もし、数学の勉強法に対して不安がある人は、「数学勉強法|高校数学で偏差値65を取った勉強法」の記事を読んでおきましょう。
[amazonjs asin=”4410105558″ locale=”JP” title=”チャート式基礎からの数学3―新課程”]
[amazonjs asin=”441010585X” locale=”JP” title=”チャート式基礎からの数学II+B”]